Keep On Movin'

ブン殴られても立ち上がるブログ

たったさっきから俺が結婚するまでの話

泣くことも一種の快楽である

「随想録」より
ーーーーミシェル・ド・モンテーニュ

 

幼馴染の結婚式があった。

 

幼馴染、新郎、本日はおめでとうございます - Keep On Movin'

 

これを書いたらちょっとだけバズった(身の回りの人だけ)。そうすると、どうだったのかを聞きたくなるのも人間の性だ、という建前と、またバズるかも?という浅ましきエゴの本音が自分の頭の中で渦巻くも、とりあえずレポ的な物を書いておく。

一生に一度、と酒を呑まず迷惑を掛けぬように動いた結果、このブログが書けて後世まで忘れないだなんて、酒が弱いように産んだオカンに感謝しなくてはならない。

 

有楽町線の電車に揺られて、音楽を聴いていた。有楽町線は新木場方面まで行く時にたまにお世話になる。

YouTubeで、一つの動画が目に留まった。

チャットモンチーだ。

 

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チャットモンチー 『たったさっきから3000年までの話』 - YouTube

 

チャットモンチーは、以前にブログで書いた通り、今年中の解散が決定している。

ラストアルバムの中の一曲がMVに出ていたので拝見した。

 

結論から言わせてもらえば、泣きそうになった。

 

 

"嘘だろ?"

 

 

そう読者からの疑念が透けて見える。そりゃそうだ。最初に"レポ的なものを書く"と断言しときながらまだ着いてもない移動手段の電車にて幼馴染より付き合いが薄いチャットモンチーのMVですでに泣きそうになっている男がここにいるのだから。

 

そんな人達へ。

 

うるさい。

黙って聞きなさい。

 

チャットモンチーのラストアルバムで「たったさっきから3000年までの話」という曲名だ。MVを観ても分かるが、そういった曲だ。

 

あなたがかなりおじいさんになる頃

どんな日本なんでしょう?

ドラえもんのお気に入りの道具が

ダイソーに並んでたりするんでしょうか?

相も変わらず地震大国で

北朝鮮とアメリカの狭間で

揺れてるでしょうか?

あなたは座り慣れた椅子で

そんなニュースを見てる

だけど眠る前にはふと笑えるような

思い出に囲まれているでしょうか?

 

最初っからVo.橋本は俺、もといはチャットモンチーファンの涙腺のバリアを叩き壊す為にエンジン全開だ。こんなんLiveでやられた日には、終了後にチャットモンチーファンと涙を流しながら肩を組んで居酒屋で日本酒を徳利で呑み、チャットモンチーがいない世界を憂うだろう。

 

そんな事を思いながら式場に着いた。チャットモンチーのせいで、受付で祝儀袋を渡す時に「本日はおめでとうございます」を言い忘れ「よろしくお願いします。」と言いながら袱紗代わりに祝儀袋を買った時に付属していた簡易的で小さいチケット入れるやつみたいなものを祝儀袋の下に敷き渡した。受付の嬢は「失礼なちんちくりんだな」といった目付きで袱紗代わりのものまで受け取ろうとして、あ、すいません、と謝った。悪いのはチャットモンチーだ。

 

「堅苦しくなくラフなパーティ」を目指した新郎新婦の2人は間違いなく出席者をロックしていたが、前のブログにも書いた通り俺はスピーチに呼ばれていない。最初に出て来た仲介人は「新郎の20年来の友達」と名乗ったが、こっちは付き合いはそれほどとは言え、1才から幼馴染を知ってるから24年の付き合いだ。4年の差なら大学生なら社会人を目指すようになっているのだ。しかも仲介人は髪型もビシッと決まり面持ち優しいイケメンだ。髪型を久々にセットしても職場で「先輩、今日髪の毛濡れてません?」とか言われる仕上がりを披露してしまうような、まるでちんちくりん不細工にはこういうのが向いてないんだと言われてるようで、オープニングから社会の厳しさを知った。

 

室内でいくつか司会が新郎新婦に話しかけるシーンがあった。

新郎が朗らかに返してるのに対し、幼馴染である新婦は「ニホンゴワカリマセン」みたいなたどたどしさを披露しまくって会場の笑いを誘った。

HIPHOPに例えれば逆MIYACHIだ。

 

f:id:dope9328:20180603011230p:imageMIYACHI - WAKARIMASEN (PROD. MIYACHI) - YouTube

 

ブァッサと伸びたまつ毛を中心にバチっと決めたメイクにドレス、頭には日本陸上のQちゃんを連想させる草冠。どう見ても典型的日本人やん。

そういえば、チャットモンチーのHPにこんなものがあった。

 

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タイトルが読めない。

 

リンク先へ飛んだら「誕生」って書いてあって、ああ、なるほどね、って読めるか!ってツッコんだ。1人で。

新婦もそんな感じだ。

話すとバカが露呈するので、まだマシな新郎がカバー(通訳)して笑いが起きる。いないのに、学芸会で我が子がセリフを間違える気恥ずかしさってこんなんだろうな、と思った。

 

新郎新婦のお父様お母様がテーブルにご挨拶に周りに来た。

なかなか新婦に負けじと面白い人達で笑わせてくれて緊張をほぐしてくださった。お父様に耳元で「また呑みに行こうな」と言われ、即座に「はい、是非!」と言ったが、新婦のお父様と呑んだ日は一回たりともないのだ。家でお茶をご馳走してもらった時しかない。

 

あっという間に終わり、二次会。

 

二次会は、特に特筆するような事はない。二次会から来たギャル2人組がいて、絶対新婦の友人やんと思ったら、やっぱりそうだったり、

新郎が新婦の利きビンタに挑戦して成功したり。

 

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前述したチャットモンチーのMVのラストシーンだ。

「バックトゥザ・フューチャー」のデロリアンに模した車に乗り、3000年?まで向かうチャットモンチーの2人組。

 

前述した歌詞をもう一度。

 

あなたがかなりおじいさんになる頃
どんな日本なんでしょう?
ドラえもんのお気に入りの道具が
ダイソーに並んでたりするんでしょうか?
相も変わらず地震大国で
北朝鮮とアメリカの狭間で
揺れてるでしょうか?
あなたは座り慣れた椅子で
そんなニュースを見てる
だけど眠る前にはふと笑えるような
思い出に囲まれているでしょうか?

 

新郎新婦もチャットモンチーも、例え3000年になっても、ふと笑えるような思い出に囲まれて変わらず仲良くやるだろう。

幼馴染が神田うのじゃない限りは結婚式はこれで終わりだ。

 

チャットモンチーも終わる、しかし"私たちがいない"(少なくとも私たちがいない音楽界)であっても変わらず元気でやりましょう。そういったメッセージが今回と重なり、いい結婚式だった。

 

挙式も、披露宴も、二次会も、

涙腺は、すんでのところで止まった。

 

「幸せそうだったね」

 

未だに電車で一緒に列席した小学校の同級生の言葉が頭から離れない。

 

涙あり、笑いあり。その姿を見て、確かに幸せそうだった。

だからなのか親に感謝のメッセージで泣かなかった、そんな俺は何の為の幼馴染なんだろうか。

ここで泣かず、いつ泣くのか。ビビリはした。が、涙はまだ先に。

 

 

3000年で泣こう。

 

それまでは、その幸せ="快楽"はお預けだ。

 

 

 

末永く、お幸せに。

 

 

 

 

 

幼馴染、新郎、本日はおめでとうございます

6/2、幼馴染の女が結婚する。

 

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1才の保育園から中学卒業まで、クラス替えが頻繁にあるにも関わらず、ずっと同じクラスだった幼馴染だ。

 

小学校の時、図工の授業でふざけてたら先生に「お前、帰れ!」と言われ「さーせんw」とか言ってたら何故か幼馴染が近寄って来て「何で何も言わないのよ!腹立たないの?」と言われ、別に、と返すと、何故か校長にまで話を通して、俺と校長と図工の先生で話し合い、みたいな場を設けられた。

鋭い眼差しの校長、別に怒ってない俺、弁解する図工の先生。

側から見れば、かなり異質だ。

話し合いを終え教室に戻ると「どうだった?」と幼馴染。沢尻エリカより先に「別に」と言ったと思う。

 

こういう正義感が、少しだけ迷惑だった。

 

幼馴染は、友達が少なかった。

ボーイッシュで、甲高い声だからか、友達は数人しかいないと記憶している。

広く薄く友達を作る俺とは違い、狭く濃く友達を作るタイプで、友達同士で激しく衝突していた。

あまり女性とは絡みない俺にいつも話しかけてきていたが、ずっと近くにいたせいか、まるで双子の片割れみたいな気分で気恥ずかしく、話半分にして避けまくっていたので、今思うと、幼馴染に関するエピソードが死ぬほど少ない。

 

唯一中学時代であったのは、あるモテない奴が「どっちがバレンタインチョコを貰えるか、勝負しようぜ!」みたいな対決があり、モテない俺はどうしても勝ちたくて幼馴染に頭を下げてバレンタインにチョコを作ってもらった。その日貰ったのはその1つだけだった。

結局そいつもどっかで拾ってきましたみたいなチョコを1つ持って、結果はドローという、何と無様で内容の薄いエピソードしかない。

ちなみに有村架純の誕生日はバレンタイン前日の2/13だ。

こんな知識で相殺されただろうか。

 

高校に入学した当初、学校で虐められてると聞いた。

とりあえず幼馴染は俺より一本か二本早い電車なので、寝坊助の俺はタイミングが間に合えばその電車に乗り、幼馴染が降りる駅まで一緒に話を聞いてあげたりした。

後に幼馴染の母親から「あの子、本当に悩んでたの。あの時はありがとう、命の恩人よ」みたいな事を言われた。気がするが、ここら辺も記憶が朧気だ。

 

その後も幼馴染は、付き合った彼氏が家族がいるクソ野郎だったりして、かなり不運な人生を過ごしていたと風の噂で聞いた。

何故か留学しようとカナダに行った。カナダに行くんだ、がんばってな、みたいな送別会を同級生と開いていたが、普通に遅れて行って、幼馴染より、久々に会う女の子に見惚れてここら辺もエピソードがない。

 

幼馴染は馬鹿だったおかげか分からないが、英語ペラペラで彼氏を連れて日本に帰ってきた。

ボーイッシュだった髪型はハリウッド女優みたいな金髪ロングで少し胸の谷間が見えるアホみたいな服を着て。

そんなカナダかぶれの幼馴染の横にいた彼氏はイケメンの日本人だった。

そいつに初めて会ったのは、俺の家族と一緒に合流して行った花火大会と記憶してる。幼馴染から彼氏を紹介されたのはこれが初めてだ。

 

最初はそいつはムスッとしていて、何だこいつ、とか思っていた。人見知りの俺からしてこんな事思わせるなんてひょっとしてキングオブ人見知りを気取ってるんですか?えぇ??ナメないで下さいよ、こっちだってねぇ、小学校の同窓会で、当時呼び捨てしてた女の子に「さん」付けするくらいには人見知りなんだからな、とか思ってたらいつの間にか花火大会は終わり、周りのギャラリーは片付けの準備を始めていた。

一緒に来ていた兄貴が1番前を陣取っていて、その先は頼りないロープに「立ち入り禁止エリア」と紙に書いてあった。飛び散る火花を考慮してだろう。そこに花火大会で終了し、余韻で昂揚した酔っ払いグループがスタートの合図でかけっこしていた。

 

「お前、入れよ」兄貴の悪魔の一声だ。空手のプロの兄貴だから、ここで何か反論を言えばきたねえ花火扱いされると酔っ払いながら冷静に考え、0.0002秒後にはそのグループに混じって一緒にかけっこしていた。

3周目には酔いが回り視界がクラクラし、そのグループから離れ思い切り地面に吐いた。ここで分かる通り、酒にはめっぽう弱い俺だ。クソ兄貴が、とか思って暫く項垂れてたら「大丈夫か?」と声が掛かった。あ、兄貴…!?とここで腐女子が目がハートになるBL展開を望むと思うだろうが、声を掛けたのは幼馴染の彼氏だった。

 

こいつに嫌なとこは見せたくなかった。別に俺はいい、ただ幼馴染の友達がこんなんかよと思われたら幼馴染に申し訳ない、その一心で「大丈夫だから」と引き離そうとしたら「いや、気持ちは分かるで。大丈夫、ここで休憩しな。お兄さん、結構面倒いタイプなんやな」と声掛ける。

関西人なんだ、とボンヤリ思ったが、気が付いたら家だった。

不運な人生の幼馴染を救えるのは、アイツだけなんだろうなと、天井の木目に顔を投影させながら思った。

 

幼馴染は彼氏が住む大阪に住んだ。

 

何回か俺は誘われて行った。一緒にユニバーサルスタジオジャパンに行こうと言われた時、誰がいるの?と言ったら「いや、ウチと彼氏とアンタだよ」と当然のように言われた。

いや、アミューズメントパークで奇数にすんなよ、そうだ、俺は彼女がいないし、女の子を誘ってくれよ、それがいい、とか言ってたが、結局3人になった。ツラすぎる。

 

帰りに幼馴染と彼氏の家に泊まる話になり、そうだ、3人で一緒に銭湯に行こう、となった。銭湯なら男湯で2人だし良いなと思い快諾した。

しかし、何故かよく分からないが、家に帰った時、幼馴染が急にイライラして2人で行って!と言われて、結局彼氏と俺の2人で行く事になった。

 

自転車の2ケツの後ろの席でかなり気まずいなぁ、と思ってたら彼氏が「何で怒ってるんやろなぁ」と口が開いた。その後に、

「あの子にあんな感じで話せるの、羨ましいな。俺はそんな感じで話せんからな。嫉妬やで」

 

幼馴染は、俺はそこまで女と思っておらず、女の子を最大限に尊重する俺がうるせえ馬鹿とか言う女は、嫌いな女か幼馴染だけだった。

年月を経てお互いが心を許せるからこそ為せる事だし、それに嫉妬してる、と言われたのは初めてで、そこからそんな俺に嫉妬する彼氏と距離が縮まった。

 

 

幼馴染と彼氏が結婚すると言ったのは、去年の今頃。

来年結婚式を挙げる、と言った幼馴染夫婦に、その時に爆発的に流行っていたハンドスピナードン・キホーテで買ってプレゼントをしてあげた。激安の殿堂で激高のハンドスピナーに大興奮してた。

 

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ハンドスピナーを上げた理由。

後付けじゃなく、俺はそういう物事に意味を持たせる少しめんどくさいタイプだ。

 

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ハンドスピナー片手に俺をええ奴と叫ぶ彼氏。

 

 

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俺がラップしてる事も知っていて、幼馴染に動画を送り反応を伺っていたりしてる。

 

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"あの判定?の女"はまゆちゃむ。の事で、知り合いだから咎めたけど、そういった、俺の試合でdisる方向性を見失いがちな所もあるのが幼馴染の特徴だ。

馬鹿で、とっても面白い。

 

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"おけピッピ" って何語だろう。

 

こういうのを遡ってたら幼馴染が、また花火大会に来るってなって会えるよな?と言われたが、あいにく会社の勤務と被って行けなくて、でも会おう会おう、としつこく言われて、仕事の疲れも重なってたのもあって、カチンときてキツめに無理だって!と言ったらしょんぼり落ち込んでるヤツとか見つけた。

 

そんな感じで衝突したり仲良くしたりを繰り返した幼馴染は、明日幸せになる。

 

俺は幸せにならなくてもいいが、幼馴染が幸せになってくれればそれでいい。本当にそう思ってる。

 

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ちなみにだが、20年以上の関わりを持ち、彼氏とも仲が良く銭湯に2回言ったから余裕で"スピーチは俺だろう"と高を括っていたが、

一向にスピーチよろしく、と言われないので、ここに書いた。

今んところ、3250文字を超えた。

長い。

 

ご静聴頂き、ありがとうございました。

 

move

チャットモンチーはすごい

チャットモンチーはすごい。

 

ラッパーとして言うのはどうかと思うから1人の人間として言うけどチャットモンチーはすごい。

 

チャットモンチーが解散を発表 2018年7月で「完結」 - 音楽ニュース : CINRA.NET

 

知っての通りチャットモンチーは女性ロックバンドで、邦楽シーンを目立たず静かにファンを魅了し続けていたが、今年で「完結」する事になった。

 

「解散」じゃなく、「完結」だ。

 

関係ないけどBEAT CRUSADERSとかは「散会」とかたまに「解散」と違う言い方をして解散する。それはあくまで色物なりの最後の足掻き方だ。

 

話を元に戻せばチャットモンチーは「完結」する。

正直このニュースは先日のももいろクローバーZ有安杏果の脱退より驚いた(あんまファンじゃないからかもしれない)。

 

なぜチャットモンチーは「完結」という言葉を選んだのだろうか。

それはチャットモンチーが「物語」を歌で描いていたからだと思う。

 

 

例えば最近個人的にハマってる

「どなる、でんわ、どしゃぶり」

の歌詞を見てみる。

 

どなる電話の先に どしゃぶりの雨音
あなためがけて降ってる これでもかっていうくらい

どなる電話の先にお笑いのTVの音
私めがけて鳴ってる これでもかっていうくらい

あぁ さようなら ああ
これで 何もかもわかったよ 今さら口にも出せない
あぁ さようなら ああ
これで 何もかも 終わったね
でもさっきから あやまって ばかり

過去と今日のコントラスト 私は大事
変わらないでいたかった だけどあなたはもう
喧嘩だってこれでラスト 本当はどうでもいい
うやむやにしないのは 全部あなたのため

あぁ さようなら ああ
私はあっち向いてる それはわかるよね?
あぁ さようなら ああ
嘘はつかないつもり
でもさっきから 泣いてばかり

あぁ さようなら ああ
さようなら さようなら

さようなら あなた
これで 何もかも 終わったね
でもさっきから 泣いてばかり

 

この歌詞はすごくて、

怒鳴ってる「あなた」、謝って泣いてる「私」の電話の『別れ』の何分ないしは何時間かを描いてるんだけど、「雨」と「お笑い」の対比だとかが、シンプルかつ秀逸で。

 

あぁ さようなら ああ
これで 何もかもわかったよ 今さら口にも出せない
あぁ さようなら ああ
これで 何もかも 終わったね
でもさっきから あやまって ばかり

ここの部分とか、今までどんだけ我慢してんだよ…とかがグッと心にくる。

 

聴いたことない人はコレだけじゃなくて是非聴いて欲しいんだけど、ラストにかけての激しくなるメロディが本当に心情を表していて心が苦しくなる。

 

 

こういった「物語」をチャットモンチーは曲として紡いできていた。しかもバッチリロックとして昇華して。

他のガールズバンドには出来ない等身大かつ確実なスキルで時代を席巻していたんだなと改めて感じた。

 

約束もしないのに 決まってた手と手
きっと今から落ちてしまう
熱くなったチョコレート ひどく甘い匂い
わたしはすでに落ちている ゆるりゆるり融けながら

地下鉄は 生温い風 唇たたく 髪の毛の音
寄り添いたいな 鼻歌口ずさむその肩に

二人ぼっちに 慣れようか
朝昼夜 その先でもいいから
二人言で しゃべろうか
振り返る訳 触れずにはいられない
二人よがりに なりたいな
当たりくじだけの くじ引きがしたい
二人占めしていたいから
夢にまで見た夢に 手が届きそう

快速の終着は 知らない街と人
きっと今から落ちてしまう 運命に気づいている

夕暮れは 二人の影を 熱く赤く 染めてくわ
憧れてるの どこにでも行けそうな その足のサイズ

二人…
二人ぼっちに 慣れようか
逆算はできなくてもいいから
二人ぼっちは 好きですか?
リズムがあう それだけで恋しいんだ
二人よがりに なりたいな
当たりくじだけの くじ引きがしたい
二人占めしていたいから
夢にまで見た夢に 手が届きそう

 

これは「恋の煙」の歌詞だ。

 

恋の煙

恋の煙

 

「二人ぼっち」「二人言」「二人よがり」「二人占め」連打する、固執する女の子の愛のメッセージ。

「チョコレート」と「融ける」、自分とチョコレートの対比。完璧。

 

恋があって別れがある。

この対比を両方きちんと描けるセンスがマジで素晴らしい。

 

ところで、チャットモンチーは元々3人組で、Vo.,Gt.橋本絵莉子、Ba.,Cho.福岡晃子、Dr.高橋久美子の3人で活動していた。

 

CHATMONCHY | DISCOGRAPHY

 

CDジャケットはたまにそれを象徴するように3人で写る時が多かった。

 

 「chatmonchy has come」

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「恋の煙」

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「恋愛スピリッツ」

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「耳鳴り」

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「生命力」

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「風吹けば恋」

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「告白」

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「表情」

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仲が良かったんだろう。と伺える。

2005年〜2011年4月まで出したCD18枚中8枚が3人がCDジャケットとして映ってる。

 

しかし、2011年9月29日にDr.,Cho.の高橋久美子が脱退したのだ。しかし橋本と福岡は諦めずに2人での活動を選び、福岡はドラムに転向した。

 

「ハテナ/夢みたいだ」からCDジャケットが2人になる。

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笑顔で映ってる。

 

「変身」

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「majority blues/消えない星」

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最後にシングルとか出すのかな。

どんなジャケットになるかが、気になるところだけど…

 

語彙力が全くないんですが、こんな感じで。

知らない人は、是非チャットモンチーという存在に気づいて欲しい。

チャットモンチーが解散しなきゃいけないこの日本を恨まなきゃいけないんだ。

 

しかし物語はいずれ「完結」する。

そんな「最終章」最後のチャットモンチーを、見てみたい。

RIJF2017で見なかった事が本当に悔やまれる。

 

最後に、この記事をみんなが気に入るように俺からこの歌詞というラブレターでお別れしましょう、さようなら。

 

わたしの知らないところで
傷ついてはいませんか?

誰も見えないところで
泣いてはいませんか?

涙は
他人に見られて
初めてカタチになるの

涙は
他人に見られて
初めて輝き出すのです

わたしの知らないところで
わたしに傷つけられてはいませんか?

過去は生きてく都合で
形を変えてしまうもの

あなたは
ひとに愛されて
初めてあなたになるの

あなたは
ひとを好きになって
何度もあなたになるのです

わたしの届かぬあなたへ

愛のある日々を
栄光の結末を

どうか
あなたに あなたに

 

Last Love Letter

Last Love Letter

 

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 move

 

恐怖の黒船、来航。

moveです。

 

1年に1回、出来れば来てほしくないイベントがとうとうやってくることになった。

アメリカにいる叔父叔母家族の『実家帰宅』だ。

 

「え、お前アメリカンな血が入ってるの?」

「英語ペラペラなの?」

 

なんて声が聞こえてきそうだが、親父の妹(つまり叔母)がアメリカに行って海軍の人と結婚してアメリカ国籍を勝手に取っただけだ。

1人娘(つまり従姉妹)がいて、その子はアメリカでも有数のエリート大学へ進んでいる俺とは違う世界にいる子だ。

 

元々俺のオカンは知らんが親父家系は無茶苦茶頭が良く、じいちゃんはある外国語の大学名誉教授(その道では有名らしいから詳しく言えんけど)で、確かばあちゃんは音楽の元大学教授。そこら辺の親戚も全員エリートだが、親父だけイヤになって暴走族の副総長になりやがって「あの宇梶とやり合ったんだ*1」とずっと言っていた(後にオカンが「副総長な訳無いじゃん」と一蹴したので真偽は分からず)くらいで、親父の代から兄弟全員がダメ人間街道を渡っている。

 

従姉妹は恥ずかしがり屋で人見知りだ。そのくせプライドだけは一丁前で、日本に来ても意固地になって日本語は一切喋らない。喋れよ。つかお前のオカン元日本人だぞとか思うが仕方がない。

 

叔父も何か苦手だ。現地人だからだけどアメリカンで、しかもアメリカンなくせに全然友好的じゃない。さすがネイビーだ。カエルの子はカエル=カエルの親はカエル。

 

そして極め付けは叔母。俺も俺の親父もタバコを吸うが、叔母は大の嫌煙家だ。ヘビースモーカーの親父も隠れて吸ってたのを思い出す。1回facebookでタバコを吸ってた時の写真を上げたら「吸うなクソが」みたいな乱暴なコメントを残されたのをキッカケに嫌いだ。一応俺はお前の兄の息子じゃボケ。

 

ばあちゃんは何だかダルい。ばあちゃんもタバコは嫌いである。でもそこまで言わないから普通に好きだが、昔ばあちゃんが連れて来なさい、日時はうんたらかんたらとか勝手に決められてばあちゃん家に元カノを連れて来た時があったが、別れた後にばあちゃんに「あの子はデカかったわねぇ、別れて良かったわよ、あなたには似合わない」とか謎のdisを受ける羽目になったり*2、大好きな孫(でも従姉妹の方)の写真を延々ばあちゃん家で見せられる。しかも写真を見せるのは何故かiPadだからコンピュータおばあちゃんだな、PUNPEEの曲であったな*3とか頭で少し思ったりする。

 

そのくせじいちゃんは物静か*4。たぶんばあちゃんの明石家さんまもたじろぐマシンガントークを受けないから被害がこっちにくるのだ。やだ。

 

こんなんなら行きたくはないんだが、普段イベント事に赴かないオカンが「来なさい」と頑固だし、前もって言うから(2ヶ月前とかに言い出す)行けなくなると頭に血が上りギャアギャア叫び出すのだ。仕方がないから…って感じだ。

 

タバコは吸えない、叔母しか日本語が通じない、ばあちゃんのマシンガントークに耐えるしかない、、、など、色んな過酷な条件を満たした楽しくもない1日がいよいよ来る。

 

恐怖の黒船、来週に来航。

 

追記: どうやら親戚まで来るらしい。何でやねん。葬式とか何回忌とかじゃないんだぞ…

しかも再従兄弟(はとこ)の問題と俺の兄弟間の問題で2daysらしい。まさにAmerican Pank Bandの来日地獄ツアー。

 

*1 : 宇梶剛士 - Wikipedia

芸能人の宇梶剛士は暴走族出身として有名

*2 : 元カノは体重がふくよかだった。二の腕がプニプニ過ぎて柔らかさを再現した商品を発表させて一生触っていたいと思っていたくらいだったが、本人は嫌がっていた。

*3 : 

コンピュータ feat. PUNPEE

コンピュータ feat. PUNPEE

  • WATTER
  • ヒップホップ/ラップ
  • ¥150

WATTERの曲だった。

*4 : 三國連太郎に顔も雰囲気も似てる。

 

 

まだ20代前半のくせに半生を振り返ってしまった

最近全く寝れません。寝るって言っても会社でだとか休みに寝溜めみたいな事をする不摂生な生活。金が無いから出歩けない。貧乏寝てばっかし。

 

今日に至っては寝てすらない。いや、それは結果論で、寝る努力はした。けど寝れなかった。

 

仕方がないし、どうせ寝れないなら、と過去の回想に耽る為に写真フォルダを漁る事にした。

 

 

 

やっぱり、大学の時の写真が多い。

大学の時、俺はみんなから見てどんなキャラだったのだろう。

 

俺は映画の大学に通ってた。

本当は音楽関係の仕事に就きたくてその専門学校に入学が決まっていたのに、暇つぶしに行った新設大学のパンフレットを親父に見せたら親父の目の色が変わって「ココしか入学は認めん」とか訳の分からん事を言われて仕方なく入った。

 

作文ばかり書かせられた高校に言ってたおかげでレポートは余裕、脚本も本好きのお陰でサクッと物語が書けて2年?3年?かのゼミでやる短編4作品のうちの1つの脚本に選ばれたりした。

 

映画は全然観てない。好きではなかった。時代劇映画が好きな親父に色んなところを連れ回されてた覚えはある。

でもその中で観た「壬生義士伝」という映画は、大学4年間で通って映画を沢山観ても越せなかった。

 

 

壬生義士伝 [Blu-ray]

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そんな中兄貴に連れられて、やっと好きになったのが、HIPHOP、MC BATTLEだった。

 

 

 UMB2010東京予選。ここから俺は色んな現場に足を運んだ。

 

こっから先は長ーくなるし自分でもどうでもいい。

 

ただ、マイクはまだ握ってるし、未だにヒップホップが大好きだ。

 

 

 

大学を振り返ると過去から現在へシュンと行ってしまう、悪いクセ。

 

でも、あの大学でヒップホップやろうと思えた、それは前にブログで書いた通り。

今でも感謝してるし、いつか大学へまた遊びに行こう。

 

 

2016年12月は3,4本のMC BATTLEの大会に出ようと思う。

来年は転職活動など色々と考えてるのでどこまで大会に出れるかはハッキリとは分からない。

 

やれるとこまで突っ走る。

何回も言ってる話だけどね。

また綺麗事みたいなブログになってしまった、そろそろ会社へ行く準備をしなくちゃいけない。

 

頑張ろう…

 

大学のみんな、待っててくれ。。。

 

 

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タバコの煙に無関心を謳えば

後輩にやたらと押しつけ、何も仕事してないまんま勤務を終える。いつものように喫煙所でタバコに火を点け煙を出す。

 

煙はまるで意思のない人間のように上に流れていく。

 

「意思のない人間」。

 

無関心な人間ほど、怖いと最近感じる。

 

 

今日の夜は仕事労い会が催される。こういう飲み会は、仕事が無ければ大体自分は向かう。

 

もちろん、それが義務であると感じてるからだ。出欠表なんざ無くてもみんな◯つけて当然だと思ってる。

しかし、出席率が異様に低い。

 

1年目の新人は7人中たったの1人、2年目、つまり自分の同期は12人中3人。

3〜5年目は10人中2人。

何なんだろうこの出席率は。期間なんて長く取ってたのに、あまりに少な過ぎる。

 

予め言っておくが、別に自分は強制はしてない。彼氏/彼女持ちならそちらを優先していいと思うし、友達でももちろん構わない。だが、華金で、そんなにお前ら予定あんのかと言えば、大抵そんな予定もなく帰宅してる連中ばかりだ。

 

もちろん上司も参加する。上司はそんなにスパルタな人はいないので、無礼講よろしく仲睦まじく話ができる常識的かつ良識ある人間たちだ。

 

そういう人達と話すと様々な事が分かる。人となり、性格、苦労、笑顔…顔のシワなどから一挙手一投足、手に取るように嘘か真か分かる。

呑みの楽しさというのは、そういうコミュニケーションから始まる。そこで親睦を深めて会社でも有意義に勤務を遂行する事が出来る。

 

それで行かない奴らは次に発する言葉が

「早く辞めたいな」

 

だったら早く辞めてくれ。目障りだ。お前が煙たがられる理由がなぜ分からない。

 

「呑み行かないと仕事煙たがられるの?」と思うかもしれないが、大体呑みで出席率が高い奴は仕事でのポテンシャルの高さが凄まじい。それを両立できる奴が社会で適応していくんだな、と傍目で見て実感出来る。

 

もはや「ゆとり世代」だけでは片付けられない問題だと思う。呑みの場でのバイブスの共有への意識の薄さが、仕事への意欲を削いでるのはあまりにも問題すぎる。

 

「この人たちを、迎えたのも私達なのにねぇ」

 

おばあちゃん上司もそう嘆いていた。

 

そう、みんな、感謝が薄れてる。この世は3億総無関心社会。活躍するのは難しいな、自民党さん。

 

楽しく生きる事を探してみないか?と言いたくもなる。

 

 

給料日前だから金がないかもしれない。

でも俺も金がないからそんな言い訳は通用しない。いや通用させてたまるか。馬鹿たれ。

 

 

 

俺だって仕事明け寝てすぐだよ。

でもああいう場で歓談できるんだから、良いんじゃないのか。

 

クソぉ。

 

 

 

タバコを吸い終えて、喫煙所を出る。

外はすっかり晴れ渡り、長袖を着てきた自分を少し恨んだ。

 

「3億総無関心社会」ーーーーー。

 

 

 

 

 

イヤだなぁとか思いながら、帰路に着いている。あと2駅で最寄駅だ。

空の箱に溜息を入れて、電車に揺られている。

 

 

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ラップを知らない人の前でフリースタイルラップをするか問題

どうも、moveです。

 

昨今フリースタイルダンジョンでラップブームがグングン来ていますね。

 

というわけで、今日の呑みの話。

 

 

 

会社の友達と居酒屋で呑んでいた。辞めたバイトの子も入れて。

普通に音楽の話をしてたら急に言われる、魔の言葉。

 

 

 

「そういえば、ラップしてるんでしょ?ここでやってよ」

 

 

 

出た。何なんだろうこの馬鹿さ加減。反吐が出そうになるし、言われて怒り狂うほどムカついた言葉ランキングなら2位である。1位は「最初から好きじゃなかった」である。元カノに言われた別れの言葉だ。

 

 

 

さて、みんなは、やるだろうか?やらないだろうか?

 

 

 

あくまでフリースタイルダンジョンぐらいはちょこっとだけ知ってますよくらいの知り合いの前だとして。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺は絶対に「やらない」を選択する。

 

 

 

ラップを出来なくても"知ってる"奴ならいい。要はラップヘッズ。

色んな音源やバトル。そういうものをある程度知ってる奴なら、「ああ、今のやつはこういうやつのサンプリングじゃん」となる。知らなくても引用と分かれば良い、調べたりして段々耳が肥えて良い循環が生まれる。

 

 

 

でも厄介なのが知らない奴ら。

例えばフリースタイルを披露したとして「俺とお前なら何でもありだからさ」と言うとしよう。

観た人なら分かるが「MC漢とKNZZのBeef」のMC漢フリースタイルセッション中の引用だ。

 

でも絶対にヒップホップ知らない人はあんなの観てないし、上手く絡めても「?」ってなるだけだ。

 

音源の一節を引用してもダメだろう、「雨降りの月曜〜」とか「知らざあ言って聞かせやしょう」とか…

一般の感覚の「音源で分かる」のはせいぜい「東京生まれHIPHOP育ち」ぐらいだろう。

 

 

 

そう、つまり沸く所に沸かない→沸く所が限られているという、つまり制御された「縛りフリースタイルラップ」という無意味かつ地獄絵図が勝手に出てくるのだ。

 

 

最近Lick-G君は「観客の耳を音源のレベルまで上げたい」と言ってるが、俺は「一般人の耳をラップヘッズのレベルまで上げたい」のだ。

 

実際そんなラップってまだ認知化されてない。

 

バトルdigっても絶対に音源までdigっている人はかなり少ない。

 

 

 

どうせやるなら沸かせたい。それがラップやってる奴の本望だろう。それが出来なかった、いや理解できなかった場合の後始末はどうするのだ。

ゲロ吐いた奴の後始末をしないで帰るか?しないだろう。まずは聴いてからにしてほしい。

 

 

ラップをある程度深めてから聴くべきだ。大人の礼儀。

「お前らのバンド名前聞いたことないな、どんな感じ?聴かせてみ」

てな感じで上から目線な態度で言ってるようなもんだ。馬鹿じゃないのか。

 

 

 

 

 

 

ちなみに断ったら「空気読めねえ」って言われた。

 

ごめんな、お前が好きなHi-standard(以下:ハイスタ)も全然カッコよさが見出せなくてその話をしてるお前も空気を読めていなかったよ。

 

まぁラップの評価を下げたくないのでゴメンと謝った。しょうがない。

お前が好きなのハイスタだっけ?2度と聴かねえよ。でもラップ聴きたいんでしょ?般若のCD貸すから1週間以内に学んどけクソアマ。

 

 

音楽に文化があるように、ラップにも文化がある。

別にスラム街の頃とか洋楽を、とか言わない。ぶっちゃけ洋楽聴かないし。

日本語ラップをある程度でいい、それを聴かないと分からない話がある。

だから知らない人前でラップしたくない。日本語ラップを馬鹿にされない手段の1つとして。

 

 

 

 

ゴチャゴチャ書いた。すいません。

 

 

 

 

ラップって素晴らしいモノ、それを分かって欲しいから書きました。

今後はバトル出来るぐらいになってから言ってください。

 

 

 

生意気?

 

 

 

 

いや、仕掛けたのはそっちの方、って事でしょ??

 

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