Keep On Movin'

ブン殴られても立ち上がるブログ

不細工は反復横跳びで挽回する

眠い気持ちを噛み殺しながら服を着替えるのは何ヶ月ぶりかは分からないが、兎にも角にも転職には成功した俺はいま別の職場にいる。

もちろん、楽しさというものとは乖離しているが、前のスーパーパワハラ職場とは違う環境に置き、自分という人間を見つめ直している。そしてそこで生じる「ラッパーという事を明かすか明かさないか問題」。

俺は前の職場でラッパーと明かした瞬間に好奇の目を浴びすごく嫌な気分になった。最終的にラップ好きな先輩に捕まり、俺のMC BATTLEやMVを忘年会で見させられる事態になった。

 

「おい、お前のMV、お前いつ映るんだよ!」

 

ものすごい悲しい気分になったのは忘れない。お前にこのMVのすごい苦しんで出来た意図だったりを説明する義務は無い。応援してくれる人間は増やしたいのは山々だが、少なくとも笑って見るお前じゃないのは確かだ。

 

 

 

夜になれば、家の近くの公園の桜並木に黄昏れる。毎年ウジ虫のように群がる変なカップルが集まる桜の季節。

 

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フジファブリック (Fujifabric) - 桜の季節(Sakura No Kisetsu) - YouTube

 

前の職場の奴は何してるんだろう。同期はかなり辞めた。同期の1人の女は職場までかなり遠い場所に住んでいるが、辞めた後それよりも遠い場所に通勤する事になっていて馬鹿なのかと思ったが、同期が職場に遊びに行った動画を見てみたら、すごくイキイキとした顔をしていて何だか微笑ましくなった。嫌いな奴がいるからと放棄した同期との飲み会に行かなかった事を後悔した。

 

少しだけ。

 

 

 

 

少しだけ、

 

日常が変わったのだ。人によっては些細かもしれない。だけどいまこの文字を打つ電車も今まで全く使わなかった路線であり、転職を決意しなければ全くもって縁遠いものだったはずだ。少し勇気を振り絞れば変われるし変わってしまう怖さをいま実感している。

 

だがこういう事をやっても自分にどこかブレなければいい。

例えば誰かが「恋の指名手配犯」というクソダサ名前の曲を出すとしよう。

 

俺が出したらたぶん周りの嘲笑がひどいだろう。だが、この曲を出しても誰も何も思わないアーティストは沢山いる。それはそのアーティストがその筋をブレずにいってるからだ。

筋を通す。最近の課題だと思う。

 

何を語りたいかはよく分かっていない。

 

 

最近は曲を出そう曲を出そうと集中してる。あるビートメイカーからもらった5分くらいの曲を1人でずっと構成を考えてる。こういう時、すごい集中力が研鑽されて自分が自分じゃなくなる感覚に陥る。

 

自分が映画脚本を大学で学んだ時に、ゼミ内で脚本を書き、優秀な脚本を映像にして作るという授業があった際、自分でも驚くほどものすごい出来のいい脚本が出来た事があった。その時、自分の才能に溺れた。結果、沈んだ。蓋を開けば誰一人として俺の脚本を選ばなかった。脚本担当の先生は言った。「これは内緒だけど君の脚本は私なら選んでいた」、ゼミの先生は言った。「お前の脚本素晴らしかったけどな。嫌われてるのか?」誰も周りの奴は見てくれてないんだなとあの時本当に思った。大人は絶賛してみんなは貶す。

だがラッパーはそれとは違い、自分のリリックという脚本、そして曲という作品を、見たい人だけが見てくれる。聴きたい人だけが聴いてくれる。それに憧れて、大好きな脚本というものを捨てながらそれを生かしつつラッパーをやってるのかもしれない。

 

自分の次に出すこの曲は、ある意味一つの区切りの意味での集大成になる。そんな感じがする。

 

MVは脚本を嘲笑ったゼミ内のひとりの友人に監督を任せた。出来ていないのに。そのくらい気合入れて望む。2度とmoveはmoveしてないなんて言わせない。ふざけんな。

 

 

 

 

なんか怒ってるな。まぁいいや。

 

期待しててください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

P.S. 呑んでないそこのお前、たまには俺を誘ってくれよ。待ってるぜ🍻