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「カメラを止めるな!」について

今、話題の映画を観てきました。

 

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カメラを止めるな!」です。

 

ネタバレはしないつもりですが、下の方にちょいあらすじだけなぞらえていますので、観る方はご理解を。

 

ENBUゼミナールの"シネマプロジェクト"にて製作された映画。単館上映で恐らく1~2ヶ月程度の上映期間でやるものだと思う。(詳しい事は分からない)

しかし、2017年11月に先行公開した後、国内及び海外の映画賞を数々受賞し、2018年6月に日本国内で凱旋上映を行い(wikipediaからの引用)これが大ヒット。

現在上映館8館で3万人の動員を成して8月3日からは大手シネコン・TOHOシネマズにて上映もされるという怪物的拡大。

 

6月23日の公開直後からSNSでの熱い感想がどんどん広がり、上映劇場では満席が続出。立ち見で対応する劇場もあった。Twitterでは「チケットが全然取れない」という悲鳴が相次いでいる。(Huffpostからの引用)

 

映画レビューサイト・Filmarks(フィルマークス)が発表した「6月第4週公開映画の初日満足度ランキング」では第1位(平均スコア4.40点/5点満点、レビュー数70件)を記録した。また、同サイトの「2018年上半期 映画ランキング」では、レビュー数が500件以上1万件未満の作品を対象とした満足度ランキング第1位(平均スコア4.40点/5点満点)を記録した。

映画レビューサイト・cocoでは、2018年7月24日時点においてcoco映画レビュアー満足度100%を記録していた。(wikipediaからの引用)

 

 

 

というわけで、観に行こう

 

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池袋シネマ・ロサ。こんな所で出すのは大迷惑であろうが、松江哲明監督「童貞。をプロデュース」のオールナイト上映での出演者逆襲事件場所。アレは背景を追うと、追うべきストーリーが違かったんだなと非常に考えさせられるものがあるが…はっ、違うことをつらつらと。詳しく知りたい方は

ものすごいものを観た。 - SUPERBAD-ASS

こちらが良いかな?とりあえず、話を戻しましょ。

 

18:00の回だったので、15時頃に買いに行きました。前に「ヒミズ」を観に言った時余裕ぶっこいて2時間前に席を取りに行った際に歯抜けにしか空いてなかった悲劇がありその教訓を生かしての早い時間入りにした。しかし、話題作と言えども早すぎたかなと思ったけど、むしろ少し遅めだったみたい。とりあえず今回一緒に鑑賞する友人2人の分も含め3席確保。危なかった。

18時頃に着いた頃には20:15の回は売り切れていて、人気の過熱さが浮き彫りになっていた。

 

鑑賞後

 

なるほど、すごい。

 

ネタバレを避けようとするのが難しいが、1つ言えるのは、伏線回収のやり方がエゲツない。兎に角丁寧に回収しちゃうスタイルで、ん?と思った所も最後まで観たら、あー!となる。というよりなぜここまでネタバレが増えないかという理由は、映画の作り方自体が既に言うだけでネタバレになるスタイル。あらすじを簡単に言えば、「売れない映像監督が30分ワンカット•ゾンビ物•生中継の番組の監督を頼まれ、それを監督した際の顔合わせから現場までの何やかんやあった、その一部始終」である。予告編など何の情報も入れずに観る方が良いと思われる。最初は観て少しの人間は思うだろう、アレ、ちょっと騙されたかも?何だ、もう…という雰囲気になる。少なくとも捻くれた俺はそう思った。そういう人らはハードルを上げていった人間はハードルを下げる。そうすると、展開の妙、創意工夫の巧みさに徐々に圧倒され、気付けば上げていたハードルの高さの2倍の高さで面白さがエアレースのように駆け抜ける。

群像劇になっているようでなってはいない。しかし誰かに焦点を当てた映画ではない。そして誰かに感情移入するような映画でもない。なのに、何故こんなにも笑えるのか。等身大の人間の無様で、滑稽で、でも今を生きる、いやそんな壮大じゃないが、もうとにかくやったれ、やったれ、そんな人間の姿にあっという間に魅了される。気付けば館内は爆笑に包まれていた。あの中の、満員の席の、顔も誰1人とて知らないが、上映時間だけ一緒にいたあの人達全員だけがジャングルクルーズさながらの出来事の目撃者、つまりは映画がアトラクションに成り得るその素晴らしさが見事にハマった。

人生は滑稽の連続で成り立つ。友情、喧嘩、恋愛、色恋沙汰、全部人間にしか出来ない、側から見れば笑う人間もいるその滑稽さのほんのほんの一部を切り取った、ただそれだけを描いた作品。難しい事は考えず観て、1番感じるべきは、作品の役者と自分自身との投影だ。

カメラを止めるな!」は、笑われたとしてもいい、とにかくお前の人生の歩みを止めるな。実際問題そんな堅苦しい映画じゃないが、自分が得たのはそういう映画だったと思う。本当に1回で良いから、頭を空っぽにして観て欲しい。本来の映画のあるべき姿がそこにはあると、自分は思った。

 

是非。

 

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