恐怖の黒船、来航。
moveです。
1年に1回、出来れば来てほしくないイベントがとうとうやってくることになった。
アメリカにいる叔父叔母家族の『実家帰宅』だ。
「え、お前アメリカンな血が入ってるの?」
「英語ペラペラなの?」
なんて声が聞こえてきそうだが、親父の妹(つまり叔母)がアメリカに行って海軍の人と結婚してアメリカ国籍を勝手に取っただけだ。
1人娘(つまり従姉妹)がいて、その子はアメリカでも有数のエリート大学へ進んでいる俺とは違う世界にいる子だ。
元々俺のオカンは知らんが親父家系は無茶苦茶頭が良く、じいちゃんはある外国語の大学名誉教授(その道では有名らしいから詳しく言えんけど)で、確かばあちゃんは音楽の元大学教授。そこら辺の親戚も全員エリートだが、親父だけイヤになって暴走族の副総長になりやがって「あの宇梶とやり合ったんだ*1」とずっと言っていた(後にオカンが「副総長な訳無いじゃん」と一蹴したので真偽は分からず)くらいで、親父の代から兄弟全員がダメ人間街道を渡っている。
従姉妹は恥ずかしがり屋で人見知りだ。そのくせプライドだけは一丁前で、日本に来ても意固地になって日本語は一切喋らない。喋れよ。つかお前のオカン元日本人だぞとか思うが仕方がない。
叔父も何か苦手だ。現地人だからだけどアメリカンで、しかもアメリカンなくせに全然友好的じゃない。さすがネイビーだ。カエルの子はカエル=カエルの親はカエル。
そして極め付けは叔母。俺も俺の親父もタバコを吸うが、叔母は大の嫌煙家だ。ヘビースモーカーの親父も隠れて吸ってたのを思い出す。1回facebookでタバコを吸ってた時の写真を上げたら「吸うなクソが」みたいな乱暴なコメントを残されたのをキッカケに嫌いだ。一応俺はお前の兄の息子じゃボケ。
ばあちゃんは何だかダルい。ばあちゃんもタバコは嫌いである。でもそこまで言わないから普通に好きだが、昔ばあちゃんが連れて来なさい、日時はうんたらかんたらとか勝手に決められてばあちゃん家に元カノを連れて来た時があったが、別れた後にばあちゃんに「あの子はデカかったわねぇ、別れて良かったわよ、あなたには似合わない」とか謎のdisを受ける羽目になったり*2、大好きな孫(でも従姉妹の方)の写真を延々ばあちゃん家で見せられる。しかも写真を見せるのは何故かiPadだからコンピュータおばあちゃんだな、PUNPEEの曲であったな*3とか頭で少し思ったりする。
そのくせじいちゃんは物静か*4。たぶんばあちゃんの明石家さんまもたじろぐマシンガントークを受けないから被害がこっちにくるのだ。やだ。
こんなんなら行きたくはないんだが、普段イベント事に赴かないオカンが「来なさい」と頑固だし、前もって言うから(2ヶ月前とかに言い出す)行けなくなると頭に血が上りギャアギャア叫び出すのだ。仕方がないから…って感じだ。
タバコは吸えない、叔母しか日本語が通じない、ばあちゃんのマシンガントークに耐えるしかない、、、など、色んな過酷な条件を満たした楽しくもない1日がいよいよ来る。
恐怖の黒船、来週に来航。
追記: どうやら親戚まで来るらしい。何でやねん。葬式とか何回忌とかじゃないんだぞ…
しかも再従兄弟(はとこ)の問題と俺の兄弟間の問題で2daysらしい。まさにAmerican Pank Bandの来日地獄ツアー。
*1 : 宇梶剛士 - Wikipedia
芸能人の宇梶剛士は暴走族出身として有名
*2 : 元カノは体重がふくよかだった。二の腕がプニプニ過ぎて柔らかさを再現した商品を発表させて一生触っていたいと思っていたくらいだったが、本人は嫌がっていた。
*3 :
WATTERの曲だった。
*4 : 三國連太郎に顔も雰囲気も似てる。